サド侯爵夫人
写真は企画制作の世田谷パブリックシアターのサイトからお借りしました。
作:三島由紀夫 演出:野村萬斎
出演:蒼井優・美波・神野三鈴・町田マリー・麻美れい・白石加代子
蒼井優ちゃんが主演の舞台だというだけの情報でチケットを取った私。いつのも事ですが。
原作も読んでないし、これまでの公演情報もなにもないまま行ったのですが、席に着いたら舞台上にはテーブルセットが置いてあるだけ。
役者さんがここであまり動くことなく台詞を語るのが想像されます。
前日から観劇直前までハードスケジュール&寝不足のままここに臨んだ長女は「寝たらごめんね~」と言ってました(^^;
公演時間は3時間半。
いや~凄い舞台でした。6人の女優さんだけの舞台です。
企画制作のサイトから言葉を引用させていただくと
「比類なき優雅な言葉で飾り立てながらも烈しく交錯し、衝突する女性6人には存在感が際立つ女優が揃いました」その6人の女優さんたちが、台本が目の前にあっても読むのさえ難しい言葉遣いの台詞を滔々と語り初めました。どうしてあんなに長い台詞を覚えれれるの?!というのが率直な驚き。
最初は私もウトウトしちゃうかもと思ったのですが、白石加代子さんが登場されてから私はぐっとこの舞台に引き込まれていきました。
白石加代子さんは以前「ムサシ」で拝見して、迫力ある演技でうまい役者さんだと思っていましたが、存在感のある彼女が発する台詞がこちらにぐんと届くという感じ。
蒼井優ちゃんはテレビなどで演じられる役の幅が広くって、若いけど演技派の凄いが女優さんですが、舞台でも輝いていました。
終盤はもう迫力も加わって、主演をきっちり演じきったと感じでした。
6人の女性がサド侯爵の悪行を延々と語るこの舞台、サド侯爵自身は登場しないので、こちらはいろいろ想像するだけというのも、面白いですね。
これからは少し情報得てから観に行かないとね(^^:前もこんなこと書いたような・・・
いろんな驚きがあった舞台でしたが、休憩時間にも。
10分と15分という短い休憩時間。いつもは長い列は女性用のトイレだけなのに、男性用にも長い列が!!
三島作品には男性のファンが多いという事でしょうか。